2004年 4月 22日
ドアマン
機械に振り回され
自動ドアの数は、もしかしたら、日本が世界一多い国ではないかと思う。どこもかしこも自動ドアだらけで、良く磨きこんだ日本家屋の格子戸にまで取り付けてあるから恐れ入る。おまけに、軽く手をふれてくださいと書いてあって、触らないと機械が反応しない。そのついでに自分で開ければいいと思うのに、触ると機械が開けてくれる。
この逆が、回転式自動ドアで、触ると止まる。今まで、触ると開くと思い続けてきたので、いらちの大阪人はついドアを押す。そして止まってしまうと「ちょっと、どないなってんの?」と怒り、どんどんたたいたりして、なんでこんなドア付けるのかしらねえ、と文句を言っている光景を幾度となく見た。
お客は迷惑がっているのに、店はお客の気持ちなどいっこうに察してくれない。人間の事を後回しにしか考えない、おそまつな発想しか出来ないデザイナーだか設計屋のせいで、人間が機械に合わせなければならないような、使い勝手の悪い建物がどんどん出来てしまう。
外国で、タクシーのドアを閉めないマナー違反は日本人だというし、ホテルのドアに思い切り頭を打つのも日本人が圧倒的に多いらしい。普段、機械に振り回されているので、勝手に開いたり閉まったりしてくれると思い込んでいて、何とも情けない。
ヨーロッパの超一流店には、自動ドアのないところが多く、ドアマンが立っていて、きちんと笑顔であいさつして開けてくれる。道を尋ねても教えてくれる。フランスの老舗の銀座の支店にも、いつもドアマンが立っている。
今、あの異常な回転式自動ドアが日本中からなくなろうとしているついでに、日本の老舗も自動ドアをなくして、ドアマンに開けてもらってはいかがなものか。 (三林京子=女優)
三林さんのホームページのアドレスは
http://3bayashi.com
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