2003年 11月 27日
幼稚園ゲーム
ドラマ上回る現実
CBCのドラマ「幼稚園ゲーム3」の収録中である。名うてのお受験幼稚園が舞台で、園児が厳しく勉強させられ、楽しく遊ばせると母親から苦情が出る。数万円もする文房具を持たせている家もあり、現実ではもっと極端な家もあるが、ドラマの中では抑えてあるという。二十世紀のドラマは、現実のままだと面白くないので、オーバーな表現をしていたが、二十一世紀はどうも現実の方がドラマを追い越してしまったようである。
ある幼稚園で茶道の教育をしている。子供たちは口々に「好き」「良い気持ち」などと言って大層喜んでいる。「お茶の時間はおしゃべりをたくさんしましょう。ただしお口を使わずに、目と目で、心と心でお話しましょうね」と教えると、初めての時は目をパチパチさせたりして、それぞれに長い時間楽しんでいるそうだ。そして三年間でいろんな事を感じている。
しかし、その中の半数以上が家に帰ると、母親にペットボトルに入ったお茶を飲まされ、業者が作った物を食べさせられているそうだ。家の中から文化がどんどん消えていって、楽と便利が増え続けている。子供の食事よりもペットのえさの方が高級なんて事も平気なら、化粧品やら、ブランド物を買うお金は惜しまず、家族の食事は安ければよしとする、何が大事かわからぬ家計のやりくり…。
そこで、パート4では、家でペットボトルや缶のお茶を飲まされたら疑問を持て、食事を作らない家を信用するな、本当に悪いと思ってあやまっても暴力をふるわれたらさっさと家出をしろ、と教えて、子供が親を教育するというのはいかがなものか。
(三林京子=女優)
三林さんのホームページのアドレスは
http://3bayashi.com
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