2003年 7月 24日
大阪人の味覚
大事にしたい文化
日経サイトのウイークエンド版で「食べ物新日本奇行」という連載を友人が書いているので、我(わが)ホームページで「ああ書けばこう食う」というコーナーを作り、チャチャを入れて毎週楽しんでいる。
ここは、毎回名古屋の面白情報があり、小倉トーストから、納豆サンドと、その発想力に度肝をぬかれるが、食べてみたいとも思う。日本地図はいつも名古屋辺りで、真っ二つに分かれるから、名古屋は西と東の文化の境界線という事になるのか、劇的な新作品や珍メニューが登場する。
それに対して大阪は、たこ焼きを冷凍にして売った辺りから物事が崩れてしまったように思う。そう、もうかればいいのだ。あんな夢も希望もないまずいもんを全国的に売ってくれたおかげで、大阪人の味覚を疑われている。まずいからマヨネーズやソースをいっぱいかけてごまかさないと食べられない。そのおかげか今、たこ焼きにマヨネーズをかけるやからがどんなに多いことか…。今のマヨラーとかいう味覚音痴の子ならあきらめるが、子供時代にれっきとしたしょうゆ味のたこ焼きを食べて育ったええ歳(とし)のおっさんまでもが、おかしなベロに成り下がってしまっているではないか。
街は焼き肉屋だらけで、うどん屋よりラーメン屋のほうが多いし、泉州の水ナスより、キムチが幅を利かせている。お花見は焼き肉のニンニク臭で、優雅さのかけらもない。私も焼き肉、キムチは大好きだが、桜吹雪にブルーのビニールシートとニンニクは絶対に似合わないと思う。
外国の文化を受け入れるのも良いが、それは日本の物・大阪のものを大事にしてからの話で、そこを崩してしまってもうかれば良い、安ければ良い、という感覚だけだと、大阪が「安もんの街」と思われても致し方のないところである。 (三林京子=女優)
三林さんのホームページのアドレスは
http://3bayashi.com
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