2003年 6月 26日
「友情」の舞台から
小学生の真剣さに驚き
「友情」という芝居がある。東京の、シアターV赤坂で、1999年11月11日に初日の幕を開けて、2000年の2月22日に千秋楽を迎えた。その間一日の休みもなく、大みそかも元旦も上演し続けたというからすごい。初めのころはパラパラとしか入ってなかった客席も、見終わった後にチケットを買って友達にプレゼントする方、何回も見に来る方、観劇後にご自分の学校の生徒を連れてまたご覧になる先生方の口コミで、終わりのころには連日立ち見が出るほどの盛況の内に千秋楽を迎えた。いや、本当の千秋楽はまだ迎えてない。多分これからも上演し続けるであろう。
2001年の8月に中日劇場で大劇場初めての1カ月のロングラン公演が成功したのをきっかけに、友情の輪が広がりつつある。
5月に大阪松竹座でも1カ月の公演があった。大成功というわけにはいかないが、見た方の9割方は「感激した」「良い芝居やった」と心を動かせてくださった。毎日舞台袖から客席を見て印象的だったのは、小学生だった。驚くほど真剣に、そして的確に観劇してるので、怖い気がした。邪気がないので、ストレートに受け入れてくれる。中学、高校と年上になるほど照れがでる。校長先生のグループが、「これ毎年上演し続けてもらえまへんやろか」と仰(おっしゃ)ったが、それができたらどんなにうれしい事か…。
ちょっと恥ずかしいようなきまじめな芝居を、直球で投げかける事が少なくなったが、子供はそれを正面から堂々と受け止めてくれる心を持っている。「友情」の舞台からまた1つ教えてもらった。(三林京子=女優)
<みつばやし・きょうこ> 1951(昭和26)年、大阪生まれ。本名・宮永佳代子。父は文楽の人形遣いで人間国宝だった二世桐竹勘十郎。65年、中学2年の時に女優の山田五十鈴さんの付き人として修業を始める。舞台やテレビドラマで活躍。落語家の桂米朝さんに師事、「桂 すずめ」の名前を許される。
三林さんのホームページのアドレスは
http://3bayashi.com
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